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カーネル -サンダースの呪い

投稿日:2018年3月27日 更新日:

カーネル -サンダースの呪い

カーネル -サンダースの呪いとは

1985年、阪神タイガースのリーグ優勝が決まったとき、当時道頓堀の助っ人、ランディ・バースに見立てて、ファンが道頓堀屈の警備員の制止を聞かずに道頓堀川にカーネル像を投げ込んでしまった。

この事件以後、阪神は、同年間も優勝から遠ざかったため、これを冗談めかして、ファンは、「カーネル ・サンダースの呪い」と呼んだ。

その後、道頓堀届から 一旦カーネル像は姿を消すが、 1992年に復活。今度は盗まれないように、台座をボルトねじで固定した。

この事件を契機に他の店舗にもいたずらが多発し、像が盗まれて交差点の横断歩道前や地下道など、街頭に放置される被害が多発した。

カーネル -サンダースの呪いによる事件

像を盗んだ者がカーネル ・サンダースになりきって盗まれた店舗に電話し、店員が発信元の電話ボックスに急行したところ、実際に像がボックス内に立っていたり、個人の家の庭先に放置されるという悪ふざけも発生した。

眼鏡やステッキといった部品単位で盗まれる被害も多発した。

以後、各店舗のカーネル・サンダース像はボルトやチェーンで固定されることになった。

2002年6月14日には、ワールドカップで、サッカー日本代表がチュニジアを下したことを祝った一部のゆきすぎたサポーターが、神戸・三宮阪急駅前屈にあったカーネル像を襲った。

かねてから店内に避難させていたにもかかわらず、外に持ち出され、投げ飛ばされたり手首を折られるなどの被害を受けた。

また当時、 店内にたまたま大阪近鉄バッファローズ(当時)のタフィ・ローズが来日中であり、サッカーの出来事なのにローズに見立てられて襲撃されたといわれている。

とはいえ、試合会場の大阪・長居公園陸上競技場から明らかに遠い三宮のカーネル像がなぜ襲われたのかは謎である。

カーネル -サンダースの呪いの起源・真相

さて、 1985年の話には、ちょっとした裏がある。

道頓堀川にカーネル人形が投げ込まれたのは紛れもない事実だが、その直後からすぐさま呪いの話が囁かれだしたわけではない。

阪神優勝の3年後、 1988年3月5日、大阪朝日放送の人気番組「探偵!ナイトスクープ」に、「道頓堀に投げ込まれたカーネル人形がその後どうなったか調査してほしい」という依頼が舞い込んだ。

そこで番組はダイパーを道頓堀川に潜らせ、川底を探索したが、カーネル人形を見つけることはできなかった。

この様子を見ていた番組司会者の上岡龍太郎が、「タイガースが低迷しているのはカーネル・サンダースの呪いのせいだ」とコメントしたらしい。

このコメント自体はジョークだったのだろうが、もともと存在していたネタ話がこの一件で駄目押し的に広まったのにすぎないかもしれないが、この経緯が人づてになっていくうちに、「カーネル・サンダースの呪い」が都市伝説化していった、というのが真相のようだ。

同番組では、結局見つけられることのなかったカーネル人形の代わりに、同型のカーネル人形を西宮市の広田神社(阪神が毎年優勝祈願に詣でる神社)に持ち込み、お払いを受けたそうだ。

その後に明らかになった情報では、 実はカーネル人形はダイブの直後に某大学のサークルの学生によって引き上げられ、サークルの部室に保管されていた、という話である。

ただ、見つかったのは上半身だけで、下半身はダイブ直後に失われていたそうだ。

なお、このサークルを見つけたのも 「探偵!ナイトスクープ」で、 やはりカーネル人形にお払いを受けさせたとか。

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