話題のターボばあちゃん
ある女性タレントが、TV番組「行列のできる法律相談所」のトークで、「ターボじいさん」と「ホッピングばあさん」の話をしたが、だれも信じてくれずネタ扱いされて終わってしまった。
また、吉本の人気お笑いタレントもネタにしたことがあるが、あまり話題になることはなかった。話の骨子は、こうだ。
ターボばあちゃんの起源
場所は六甲山の高速道路。トンネル内を走行中、突然、運転席の窓をだれかが叩いた。
スピードメーターは120キロを指している。
並走する車はない。念のため、路面を見てみる。あっ、と運転していたAさんは声をのんだ。
老婆が、四つん這いになって猛スピードで走っているではないか。
驚くAさんを見て、老婆はニヤリと笑い、さらにスピードをあげて追い越車線を猛然と走り抜けた。
時速は、140キロ以上だっただろう。老婆の背中にターボと書いた紙が貼ってあったのが、印象的だった。
おばあちゃんというのは一例で、ばあさん、ばばあなど、地域によって呼び方は異なる。
同じくターボも、ダッシュ、ジェットなどの変化が見られる。また、男性版もあり、「ターボじいちゃん」と呼ばれる。
ジャンプしながら車を追い抜く、「ジャンピングばあちゃん」なるものも存在するという。
ターボばあちゃんの特徴
どれも無害で、走る以外の行動は取らないのが基本。
ただし、目を合わせてしまったドライバーは、首が動かなくなり、事故を起こして死んでしまうというパターンもある。
さらなるバリエーションとして、高速道路をバイクで走行中に、気がつくとバスケットボールをドリブルしながら並走し、ボールをチェストパスでドライバーに投げつける「パスケばあちゃん」というのもある。
こちらは悪意があり、うっかり両手でパスを受け取るとバイクは転倒するし、無視してもボールをぶつけられて転倒、どちらにしろライダーは死んでしまう。
また、山道を走行中に突然ホッピングに乗って目の前に落下してきて、そのまま大ジャンプで車を飛び越える「ホッピングばあちゃん」もある。
こちらは悪意があるのかないのかは微妙で、ハンドル操作を誤らなければ、それ以上何かしてくることはない。
が、誤ればやはり事故を起こしてドライバーは死んでしまう。
ターボばあちゃんの派生キャラ
類似の存在に「自転車で高速道路を走るサラリーマン」、「ものすごいスピードでハイハイをする赤ちゃん」、「陸王に乗って追いかけてくるOL」などがある。
ターボばあちゃんの弱点
ターボばあちゃんには、弱点がある。スピードがですぎるので、急カーブを曲がれず、そのまままっすぐ走り続けてしまうことだ。
ちなみにターボとは、排気ガスを利用してエンジン内に圧縮空気を送り込む装置。
現行のエンジンはガソリンを爆発させ、その勢いでエンジンを動かしている。ターボで空気を補給することで、通常よりパワフルに動く。
だから、このようなことが起こるというわけだ。
ターボばあちゃんの真相
後をついてくるのが少年という設定で、山岸涼子が「ゆうれい談」の中で国分寺で起きた実話として描いていた。
これらの話がいつしか、ターボばあちゃんに変化していったのではないだろうか。